自閉っ子の、気づきの瞬間
私の実家で暮らしました。
衝撃の一歳半検診からの暗黒の半年間で
私の心身がすっかり参ってしまって、
双子の面倒をまともに見られる状態ではなくなってしまったので、
「すわ、一大事!」とばかりに、
私と一緒に双子も、私の実家に引き取られたのです。
私の実家は、小学校の目の前に有ります。
校門まで、走ったら10秒かからないかも。
そんな近い距離なので、小学校から聞こえてくる様々な音は
双子にとっても日常の音でした。
そして時が移って、今年の2月のある日。
双子、5歳10ヶ月。
今、我が家が住んでいるのは、緑が多い団地で、
隣に学校が有ります。
隣なので、ここでもやはり、学校ならではの音や声が聞こえてきます。
体育館から聞こえる部活動の賑やかな声とか、
キーンコーンカーンコーン♪というチャイムの音とか。
その日は、療育園から帰ってきて、
いつものように駐車場で車を停め、
それぞれに走り出す双子と、家に帰るそのタイミングで
隣の学校のチャイムが鳴りました。
キーンコーンカーンコーン♪
その時、二人が「はっ!?」としたのです。それも同時に。
何だ?何だ???と、双子の反応を不思議に思う私。
とりあえず、
「うん。チャイムが鳴ってるね。
キーンコーンカーンコーン♪だね。チャ、イ、ム」と私が言うと
双子は嬉しそうに飛び跳ねながら、学校の方を指さして、
「キーン、コーン・・・・・」と繰り返す。
私が「そうそう、キーンコーンカーンコーン♪だね」と言うと
もう、ますます大喜びする双子。
学校を指さして、
「もう一回! キーン、コーン・・・・」と、まさかのチャイムをリクエスト(笑)。
いやいや、チャイムはそう簡単にリクエストには応えて鳴りませんから!
それにしても不思議だなぁ・・・とこの時に私が思ったのは、
2歳~3歳までも毎日毎日聞いていたはずのチャイムの音なのに、
あの頃の君達のお耳には、
あのチャイムの音は、きっと届いていなかったんだねぇ。
で、5歳10か月の今になって
今、初めて(!)
チャイムの音の存在に劇的に気がついた!って感じがする。
それはもう、例えていうならまるで
目の見えないヘレン・ケラーが、サリバン先生に
流れる水を触らされながら「ウォーター!」って教えられて、
「水」というものと衝撃的に出会ったのと同じように。
チャイムというものへの気が付き方、っていうのかな。
そういうのが、見ている私によく分かるほど、劇的でした(笑)。
観察してると、なかなか面白いものです。自閉っ子。

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テーマ: 発達障害(自閉症、アスペルガー、LD、ADHD、発達遅滞) | ジャンル: 育児
コメント
こんばんは☆
今日のブログ、タイムリーでした!!
子供のころに読んだヘレンケラー(マンガ)を長女(小5)によませようと先週本屋にいったら、サリバン先生の伝記もあってよんだとこでした(両方とも)!!
そして2才の次男が、今やっとものに名前があるのが分かってきた様子で、ちょうど同じことを感じる日々でした。
そして、私の最近の願望・・『宝くじあてて、サリバン先生みたいな人をウチも雇いたい~』・・・というわけで、今日はオータムジャンボ宝くじ買いにいきました!(^^)!当たったら、ホントにいい先生探すぞ~(>_<)いい先生じゃなくてもいい・・・家政婦さんでもいいから雇いたい・・・
2歳の次男君は「これ、なーに?」攻撃の時期に入ったんですね(笑)。
答えるのも大変だー!
発達年齢が2~3歳のウチの次男、今まさに「これ、なーに?」期ですよ。
しかしこれがまた、訊いてくるモノが渋い!
「これ、なーに?」「・・・(自転車の)サドル」
「これ、なーに?」「・・・(植え込みの)ヒイラギ」
「これ、なーに?」「・・・岩」 みたいな感じです。
家政婦さんじゃあないですけれど、
ウチは週3回、ヘルパーさんに来てもらっています。
夕方の忙しい時間だけですが、子供の世話をお願いして、
その間に私は食事を作ったり家事が出来るので助かっています。
返事おそくなりましたが・・・お返事ありがとうございます!!
2才のチビは、まだ言葉がほとんど上手くでてなくて『これなーに』の段階でもないんですよ~。やっと、物の名前を私のまねしていうようになってくれて。でも、はっきり発音できなくて、ちゃんとしゃべれるようになるのか、とっても不安です。『美味しー』と『バイバイ』だけは上手に言えるようになりました。
まだ一方的に話しかけているだけなので、早く会話のキャッチボールがしたい~と焦るばかりです(>_<)
ヘルパーさん、いいですね。私も市にきいてみよう・・・
もーホント、日々の家事がさばけなくて。宝くじあたるの待っていてもラチあかないですしね^_^;