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次男、4月の脱走の件③


次男脱走、4月の第三話(?)です。
いつ終わるんだ? コレ・・・。


行方不明になり、110番通報してから1時間経った頃、
私の携帯電話に見知らぬ番号からの着信が。

これ、絶対に次男の発見者からだ~!
勢いよく電話に飛びついて、名前を名乗る私。

すると電話の相手は、私の知らない(行ったことも無い)うなぎ屋さんで、
ありがたいことに次男を保護してくれているという連絡でした。

これから夕食時だから、うなぎ屋さんは商売のかきいれ時。
これ以上ご迷惑かけられない!とばかりに、私はとるものもとりあえず、
車でカーナビ設定して、うなぎ屋さんへ急行しました。

もちろん、一生懸命に次男を探してくれている警察には
「次男発見! 迎えに行きます!」と、とりあえず一報を入れて。

到着してみると、うなぎ屋さんの店の入り口で待っていたのは
次男と、店員さん。それと(推定)60代女性と、30代女性。

お客様でうなぎを食べにいらしたこの女性二人は親子だそうで、
次男に気が付いて、店員さんに知らせて下さったとのこと。

次男は裸足で(!)ふらふら~っと店内に入ってきて、
「トイレ、しゅるー」(トイレするの意味)と言って、
トイレを探し当てて用を足して。

初めて行くのにトイレの場所が分かったのは、
きっとトイレマークが解かりやすく掲示されていたのでしょうね。

その後、またふらふらと店内を歩いていたので
店員さんは「・・・お客様の子かしら?」と思っていたそうです。

そこに前述の女性二人連れ(親子)が、次男の様子に「?」と感じて下さって
話しかけてみたところ、どうもコミュニケーションが取れない、と。

よく見たら、服の襟元に迷子札らしき物が縫い付けてある。

あぁこれは、ワケありの子だな!と、すぐにご理解下さったとのこと。


第一発見者が察しの良い方で、本当に助かりました。

「障害があって、危険なこと、良いこと悪いことの判別も出来ないような子で・・・
ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」
と、私が頭を下げると、なんと、
年配のご婦人は「大丈夫よ!ウチの息子もそうだから!」。
その娘さんも「ウチの弟もそうだから!」と、二人が同時にハモられました。

次男の発見者は、まさかの「自閉症児(者)のご家族」だったのです。



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テーマ: 発達障害(自閉症、アスペルガー、LD、ADHD、発達遅滞) | ジャンル: 育児

コメントへの感謝と、愚痴・・・

いただくコメントが多いタイプのブログでは無いのだと承知していますが、
それでも、
こんなコメント付けにくい内容のブログにでも、
ぽつりぽつりと、勇気を出してコメント下さる方が居ます。

ありがとうございます。ありがとうございます。
レスは遅くて申し訳ないのですが、コメントは本当に嬉しいです。
小躍りするような気持ちで、一つ一つを読ませていただいています。

6月後半に頂いたコメントに、今更ではありますがレス付けさせていただきました。
コメント寄せて下さった方、よかったらレスをご確認くださいませ。
深々~ m(_ _)m



今日、私が車で出勤しようと思ったら、
前日に車を使った夫の仕業でバッテリーが上がってしまっていて、
仕事に3時間も遅刻させられる!というトラブルが有りました。

私の職場、
夫の携帯電話、
自動車保険のコールセンター、
ロードサービスの整備士さん、
車のディーラーさん、
実家の近く(隣県)の修理工場などなどと、何度も連絡をとりまくって、
もう、もう、もう、てんやわんやでした・・・。

たまたま今日は休園日の為、子供達はデイサービスに預けており、
デイサービスのお迎えの方法や時間の変更連絡。
夕方に来る手筈のヘルパーさんの、キャンセル連絡も。

自分の仕事が終わったら、
保険会社に再度電話をして、ロードサービス内容を確認。
タクシーの迎車の手配、
その合間に、子供達の通園施設からの事務連絡も入るし、
実家のすぐ近くまで行くのに顔を出さないのも不義理かと思い、
実家にも連絡したり。

今日だけで私、いったい、何人の人と、何回、電話で話したんだろう・・・?

愚痴ってしまいました。すみません。

ブログのネタには全く事欠かない我が家ではありますが、
それをまとめて、記事を書く余力が、今の私にはなかなか有りません・・・。




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テーマ: 発達障害(自閉症、アスペルガー、LD、ADHD、発達遅滞) | ジャンル: 育児

梅雨前線と共に、気分も停滞・・・

梅雨まっただ中で、洗濯物の悩みも有る毎日ですが、

あぁそんなことなんかより、
書きたいことや、さすがに書けないことや、
書かないと発散できないことや、
(夫のことは、塩漬け状態でOK)
また今週も次男が脱走したことや、
子供達の就学問題や、
もう、あれやこれや、いっぱい有り過ぎて・・・

頭の中は溢れかえっているのに、
PCに向かう時間がとれない。
PCに入力する、指が
思考の量や勢いに追いつかない。

こういう状態を経て、ただ今、





私の頭の働きが停滞しています。




う~ん、PCのフリーズみたいな感じ?




再起動すれば直る、みたいな?









・・・あぁもう、
どうやって私の頭を再起動したらいいのか分かりません(涙)。





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次男、4月の脱走の件②

次男が脱走したのが16:15。

さて。
はて。どうしたものか。

右を見ても、左を見ても、私の視界には次男の姿は無い。

またしても、やーらーれーたー!!!
ガックリ・・・・・。脱力・・・・・。

あー、なんかもう、

どうせ探しても、もうこの辺りには居ないだろうし、
どっち方向にダッシュしていったのすら分からないから、
そもそも探しようが無いし。

・・・・・・もう、探すの、やめよっかなぁ・・・。



軽く、現実逃避。


でもまぁ全く探さないワケにもいくまい。
一応ダメもとで、周辺に軽く聞き込みすることに。

とりあえず、夜勤明けで寝ていた夫を叩き起こし、
「次男が脱走した! 長男、よろしく!」と告げ、

長男の着ていた上着を剥ぎ取り、私は外へ出て、
そのあたりに居る人達を捕まえては上着を見せ、
「この上着と同じ物を着た、走っていく男の子を見ませんでしたか?」
と聞き込み。

でも、やはり手がかりは無し。
いつまでも実りのない聞き込みをしても無駄!と判断し、
16:25には、あきらめて110番へ電話。

110番ってね、第一声は「事件ですか? 事故ですか?」って言うんですよ。
息子達の度重なる脱走のおかげ?で、
110番の電話で、要点をまとめて説明する力が付きました。

って、威張れることじゃあ無いんですが。

6歳年長の要介護児が自宅前から行方不明になりました。
知的障害があります。
居なくなったのは10分ほど前です。
着衣は、上が紺色のジャンパー。
襟元に、氏名と、「迷子の時は090-***-****」と名札が縫い付けてあります。
下はジーンズ。足元は緑色のサンダルです。
住所は○○区○○町の*****です。

・・・こんな感じです。

そうすると、「警察官がご自宅に向かっていますので、待機していて下さい」
って言われます。

自宅でお巡りさんを待つ間、
次男の顔写真と、着ていた服が分かる写真を用意しておきます。

そうすると、ウチに到着したお巡りさんが
警察専用の携帯電話(Pフォンって言うんだったかな?)のカメラで
私が用意した次男の写真を撮影して、
それが捜査員に配信される仕組みのようです。

あとはもう、私は自宅待機で動けないので、捜査員の皆様にお願いするしか無い。
私の携帯電話が鳴ったら、すぐに出られるようにして、あとは祈りながら待つ。

10分。
20分。
30分。

・・・まだ私の携帯が鳴らないということは、
少なくともどこかで交通事故に遭っているというコトは無さそう。
事故に遭っていたら、すぐに連絡が入りそうだもの。

40分。
50分。
110番通報から、待つこと、1時間。

ついに、私の携帯電話が鳴る!
知らない電話番号からの着信。




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激し過ぎる夜勤の被害

ウチの双子、毎年、だいたい
5月の下旬~10月までの期間は「夜勤」が増えます。

夜中や明け方に起きて、二時間ほど騒いで
その後、二度寝するということを我が家では「夜勤」と呼んでおります。

先週と今週は、週に1~2度、夜勤でした。
二歳児、三歳児の頃はもっと頻度が高かったので、辛かった~!
でも年々、少しずつではありますが、夜勤の頻度は低くなってきています。

手強い敵(双子)と暮らすために、
こちら(親)の対処スキルも年々上がってきているため、
夜勤の被害は最近ではさほどでも無い(と私は思ってます)のですが、
そんな中でも、先週の被害はピカイチ凄かった!!!

これは過去に遡っても、トップ3に入る大きな被害です。
今回、長男が一人でやらかした、被害の数々。

起きるのが二人だから被害が大きい、一人だから被害も小さい、
というワケでは決してないのだ!ということを、
長男が図らずも証明してくれたことになります・・・。


①高い所の引き出しにしまってあったハサミを出して、
 自分の頭の右サイドから後頭部にかけて、極限まで短くカット。
 長さは5mm位の、大人の手のひらサイズ(!)のハゲをこしらえる。

夫の大事な物が入っている引き出し(私の鍵加工済み)
 夫が施錠し忘れたために、そこから財布を出し、お札を切り刻む。
 被害総額は、21,000円!

③髪の毛と、お札と、(財布に入ってた)レシートを、同じ場所で切り刻んだため、
 判別して分類するのが、めっちゃ面倒臭かった・・・。

上記3点だけで、朝起きたとたん、私に瀕死のダメージを与えてくれましたが、

キッチンに回ると、

④冷蔵庫(これも夫の施錠忘れ)からチルドのピザを出し、
 生のまま1割ぐらいは齧り、 さすがに不味かったのか、止める。

⑤その後、未開封の「とろけるチーズ(大袋)」をピザにどっさり山盛り。

⑥髪を切った後に上記④⑤の作業をしたせいか、
 チーズ山盛りのピザには更に、髪の毛のトッピング付き・・・。


もうね、もうもうもう・・・。
犯人(長男に)言いたいことが有り過ぎて、
でも、言っても伝わらないことも分かり過ぎて・・・。

怒り、のち、脱力・・・・。


イタズラの一つ一つは、
「あぁ、キミはこう考えて、こうやってみたんだね」という流れが
まぁ、分からないでは、無い。


うん。
最近しきりに、「髪の毛、切りたーい。ハサミ!」と言ってたもんね。
まだ、切らなくちゃいけないほどには伸びてないから、
君の発言を、ママはとりあわなかったよね。

ハサミが上手に使えるようになってきたのは知ってたけど、
切られちゃ困るものも切られるのが嫌だったから、
ママはハサミを高いところに隠してた。

前日の夜、「ピザ、食べるー」と言ってたけど、
ママは「(明日は夕飯作るヒマないから)明日、ピザ食べます」と伝えてあった。


イタズラの一つ一つは、よく考えればある程度、納得?できる。
できなくは、ない。


でもね、

でも、もう、朝からこういうの勘弁してよーーー!!!


ママ、怒りシワが増えますわ・・・・・・。




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次男、4月の脱走の件①

http://autism2.blog.fc2.com/blog-entry-144.html

4月の、次男が脱走した件 ↑。

あの日は、双子がデイサービスから帰ってきて、
送り届けてくれた職員さんが
「車の中で長男君がちょっと寝ました。まだ眠そうです~」
と言っていました。

寝起きの長男、眠くて機嫌が悪かったのは確か。

いつも通りに私が双子を引き取り、
駐車場横の階段を上ったところで、
長男がふざけて
階段の上から駐車場にバッグを落とそうとするのを叱りました。

「もう!何してんの!(怒)。いけません! おうちに帰ります!」と
怒って、二人の手をぐいぐい引いて歩く、私。

いつもなら、
次男には次男の「絶対に通りたいコース」があります。
植え込みの横、とかU字溝とか、
次男はいつも決まって、そこを歩きたがります。
そこのコースを外すことは許されない、次男にとってはコダワリ。

しかしこの日、怒っていた私はそれを無視して、
二人の手を引いて、ぐいぐいと自宅の玄関へ向かいました。

いつもの道を通りたくて、抵抗する次男。叱りつける私。

そして、次男が叱られるのも嫌!な、長男。

長男は、次男に向かって怒っている私のことを怒って、
つないでいた私の左腕を思いっきり噛みました。
フリースと、トレーナーの上から噛まれたのに、皮がむけるほど強く。
絶叫ものの痛みでした・・・。

それは、自宅の玄関まで、残り5mの距離で。

長男の噛みつきに激怒した私は、玄関までの残り5mを、
二人を引きずるように連れて行き、
玄関ドアを開けて、私の左側に居た長男を蹴り込む勢いで、
とにかく、家に押し込める。

次に、私の右側にいるはずの次男も家に入れようと振り向いたら、
もう次男の姿がそこには無いのでした。

玄関ドアまでの、最後の直前の5段の階段までは、一緒に上ったのに。
ドアのカギを開ける時までは、そこに居たのに。
カギを開けるためには、どうしても私の片手を使わなければならず、
そこで次男の手を離しただけなのに。

泣き喚く長男を、私が家に押し込めている間に、忽然と次男の姿は消えたのでした。

次男が行方不明になり、私が膝から崩れ落ちたのは16:15のことでした。



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言語の垣根を超える絵カード

今、私は仕事で
私にとってはあんまり馴染みのない国のお子さんと、関わっています。

彼女はまだ、ほんの一歳半。
日本に来て、やっと3ヶ月。

彼女の年齢を考えても、来日してからの期間を考えても、
どっちにしても、日本語でのコミュニーケションは出来ません・・・。

きっと、わけもわからず、ママと離れているこの時間は
彼女にとって不安でいっぱい。
おまけに、私たちの話す言葉もちんぷんかんぷん。
きっと胸中は、不安で溢れかえっているのだと思います。
当たり前だよね。

でもなんとかして、
『私たちは、敵ではないよ』と伝えたい。

いっしょに楽しい時間を過ごそうよ。

次はこれをしましょう。あれをしましょう。

これを、この子にどうやって伝えたらよいものか。悩みました。


そこで思い出したのが、
ウチの息子達がまだ全然日本語を話さない(話せない)頃、
ずいぶんお世話になった、絵カードの存在。

あれなら、言葉の通じない人に見せたら、分かってもらえるのでは?
さっそく、明日にでも持って行ってみようと思っています。

でも、しょせん、どんなステキな絵カードを見せたところで、
まずは、「コレを見せるこの人の言うことなら、聞いてみようか」と
思ってもらえるような信頼関係が築けないことには、
何の意味も無いのですけれども、ね・・・。

これは、自閉症児でも、外国の人でも同じかな。
コミュニケーションの基本かもしれませんね。



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あさイチ「夫の発達障害」の感想

5/25にNHKのあさイチで「夫の発達障害」という特集がありました。

このほんの数日前に、自力で「カサンドラ症候群」にたどり着き、
カサンドラの自助グループに参加申し込みをしたばかりの私にとって
これ以上はないぐらいにタイムリーな特集でした。

放送中、妹達からのラインがばんばん届く届く!(笑)。


「取材対象のとう子さん(仮名)よりも、
お姉ちゃんのところの方が絶対に上(?)だから、
ホームページから体験談を送るべき!(笑)。
っていうか、お姉ちゃんの家を取材すれば良かったのに(笑)。」

「とう子さんのアスペルガー旦那は、
ちゃんと伝えたら家事もやってくれるんだから、逆に視聴者に
『ちゃんと気持ちやお願いを明確に伝えない妻の方が問題』って
思われたりしないかな?」

「ダメだ。
この、とう子さんの旦那は頭が良いから、むしろ
『ちゃんと伝えれば、きっちりやってくれる』という所のみが、
アスペルガーの美点のように紹介されてる感じ」

「そんな簡単なもんじゃないよね~」

「もっともっと『妻は大変なんだよ!』ってところを紹介しないと、
視聴者に誤解を与えるよね」

「夫側に自覚が無いと、妻がやたらと配慮しまくらないといけないし、
しかもKYな夫はその配慮にも気が付かない。
変に、それに気づいたら
『頭がオカシイと決めつけて俺をバカにしやがって!』ってモメそう」

「あんなに自らの発達障害を受け入れている男性の方が絶対に少ないはず。
そんなレアケースを紹介されても、ねぇ・・・。
もっとリアルな取材対象を!
もっと深い、ナマの声を!」

「妻が全てを背負わされるんじゃあ、大変すぎる。
夫を、
母のように療育して、
妻の役割も果たし、
カウンセラーのように導け!って、そりゃ無理だ~」

「妻の伝え方ももちろん大事だけど、
夫の理解能力も必要なのが大前提なんだよね」

「ウチにはそれが、決定的に、無い・・・」


と、カサンドラの現場(?)は、
まさしく、ナマの声で大盛り上がりなのでした・・・。



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荒れるには、長男なりの「理由」がある?

ここ2~3日、長男が荒れています。

朝、起きた瞬間に、早くも布団の中で
長男が私に蹴りを入れてくる、
もしくは殴りかかってくる場合。

その日は一日、長男が荒れるぞというサイン。

ここんとこの長男で、ずっと困っているのが
物を投げる、わざと何かをこぼす、急に泣き喚きながら体当たりをしてくる。

投げるのは、水筒、テレビのリモコン、コップ、缶詰、色々です。
とにかく手近にあったモノ。

先日は、ティファールの取っ手が私に飛んで来て、
かなり痛い思いをしました・・・。

今朝は、サバの味噌煮の缶詰が
長男に投げられてどこかに当たり、凹んでました・・・。

モノによっては、当たったらケガをするので
最近はホント、長男の物投げが恐怖です。


わざと、お茶を撒いたり、
ヨーグルトを高い所から落とそうとしたり、
出がけに牛乳をぶちまけられたりされれば、

当然、私も激しくぶち切れるわけです。


そんなこんなのイライラさせられる数日間を過ごし、
昨夜はついに私、

・・・・・・長男の両手をタオルで縛りました。

「ポイポイ、ダメです!
ポイポイする子は、おててを縛ります」

怪我人を出さないためにも危険回避、苦肉の策です。

しばらくしたら長男はタオルを自力で解いていたので、
まぁ、それはそれでいいやと黙認。

「ポイポイしたら、ダメだからね!」と再度言ってはおいたのですが、
どうせ、効果なんて無いんだよなー。


上記のこと、長男への対応に困っている旨を園で相談しました。

今回この記事に登場するのは、50代男性の副所長先生。
パッと見た感じは「ただの、ぼーっとしたにこやかなおじさん」なのですが、
障害児の療育の世界においては、なかなかの有名人らしいです。

そして、このひと、私が煮詰まった時にいつも、
すごくいいタイミングでいい言葉をさらっと言って、
ふわーっと去っていきます(笑)。

今日のお言葉(笑)は、これ。


お迎えに行った私を、双子が「帰ろう帰ろう」と車に激しく誘導するので
私がため息をつきながら
「あーぁ、君達がイイ子にしててくれるなら帰ってもいいけど、
どうせ荒れるんでしょ? 物を投げるんでしょ?
だったらもうママ、一緒に帰りたくないわー」と言うと、

先生は笑って、
「お母さん。
お母さんは『いい子』って言うけど、それは大人から見ての『いい子』だからねぇ。
子供は子供なりの事情や理由が有って、アクション起こすわけだから」
とおっしゃる。

私はむきになって
「だって、先生!
何かが有って、嫌な気持ちになって、それをこちらに訴えてくるなら私も向き合えるけど、
理由も分からず、
いきなり物を投げたり、殴りかかってくるような子を、カワイイとは思えないよ!」と反論。

先生は
「たとえ長男君がお母さんに背中を向けてパズルをしてても、きっとその時に長男君は
『お母さんにかまって欲しい!』って思ったんだよ。
だから、今の彼の持つコミュニケーションの力として、物を投げた。体当たりした。
理由としては、それだよ。分かりにくいけど。

一般的なコミュニケーションのやり方としてはもちろん間違っているけれど、
今の長男君が持つ『お母さんと関わりたい』という気持ちが有ってこその、
彼なりのアプローチなんだと思うよ」と。

先生の言葉に、はっとさせられました。

そんな考え方、私は、したこと無かった・・・・・・。

ただただ、私の理解を超える関わりばかりをする息子達に
私は、苛立ち、怒り、「ジャマ!あっち行って!」ばかり言っていた。


次男よりも、さらに言葉が上手ではない長男。

だからこその、あれは
長男なりのやり方での「ママと関わりたい」という気持ちだったの?

確かに、一昨年やその前にはあまり見られなかった物投げ行動。
これって、長男なりに成長しているってこと?


だとしたら、
昨日までとは、もっと違った目で
長男を見てあげなくてはいけないのかな。



でもさー、お願い!


飛び道具(物投げ)は勘弁してよ~!!!>長男



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ニーバーの祈り

私は十代の頃から、「これイイ!」と思った言葉を
読んだり聞いたりすると、手帳に書き込めておく癖がありました。

これが、なにかと記録好き、
ひいては今のブログを書くという行為に
つながってきているのかもしれません。

その頃、手帳に書き留めていた言葉に
この「ニーバーの祈り」があります。


主よ、

変えられないものを受け入れる心の静けさと
変えられるものを変える勇気と

その両者を見分ける英知を我に与え給え。


          ラインホールド・ニーバー(神学者)


う~む。
これ、今あらためて読んでも、深いわ。

「変えられないもの」と「変えられるもの」の境界線が
はっきりと確認できたらどれだけいいか!(切実)

変えられるカモ!?と期待しても、それが「変えられないもの」だったら?

変えられっこ無い!と諦めていても、それが「変えられるもの」だったら?

どっちも非常に、もったいない。



それらを正しく見極めることが出来たなら、
人生の中において
無駄に心がざわつくことを、かなり少なく出来るはず。

いいなぁ。

神様。
どうか私にもその英知を、
ほんのちょびっとだけでいいので分けてください(再度、切実)。




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