本当だったら・・・(長かったので編集)
私の父が少し涙ぐみながら、
ポツリと私に言った言葉があります。
「本当だったら・・・
あんなふうな小学生になるんだったんだよなぁ。
まさかウチにこういう孫が来るとは思ってなかったけど
今、下校途中のあの子もこの子も
みーんな、どこかの大事な子だ。」
これは当時、双子の障害がハッキリして、
私の心が壊れて、実家に双子ごと引き取られて、
週に一度のグループ療育に父が付き添ってくれていた頃。
グループ療育へは車で片道40分。
その間、私は色々なことを父に話したり、時に泣いたりしました。
父は、ずっと黙って聞いてくれていました。
父なりに思うところは有ったことでしょう。
家に近づくと、下校途中の小学生がたくさん居たことがあって、
その時の父の一言が、これでした。
あの一言が、私は今もずっと忘れられない。
あの子もこの子も、
みーんな、どこかの大事な子。
だから、
ウチのたいちゃんも、ようちゃんも
もちろん、我が家の大事な子。
あの時、父は本当はこう言いたかったんじゃないかな?
あれから数年経ちますが、
私は、こんなふうに思うことが有ります。
私たちの描く本当とか、希望とか、空想とか
そういうのじゃなくて。
私たちの目の前に居る子を、ただ、慈しんで育てる。
もしかして
そういう愛し方を、私たちは学ばされているのかなと。

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テーマ: 発達障害(自閉症、アスペルガー、LD、ADHD、発達遅滞) | ジャンル: 育児
コメント
時々(パソコンに向かう時間が持てた時に)ブログ拝見しています、4歳自閉息子の母です(^-^)
幼稚園の入学式、我が子は(多分人の多さにびっくりして)会場に一歩も入れないまま終わりました(笑)
ごろんとしている可愛い息子君の写真を見て、我が子が重なって、元気をもらいました、ありがとうございますm(_)m
ささきさんの「さんさんさん」、ちょうど大好きな育児仲間のお母さんからかりていて手元にあります。
読む度涙があふれてあふれて、そして新しい力が胸に湧くのを感じる素敵な本ですよね(^-^)
お父さんの言葉が、自分の父の言葉のようで、心にずーんときました。
最後の数行のhanaさんの言葉も、息子の後姿を眺めながらかみしめている想いそのもので、思わずコメントさせていただきました。
私にも3歳になる双子の息子達がおります。片方の息子に知的障害があることが最近はっきりしてきました。生まれてからずっと違和感を感じてきて、やっぱり。
本当は双子で騒がしくも楽しい幸せな日々を過ごしているはずなのに。健常な子どもが眩しく、胸が詰まりそうになります。私の本当の人生を返して、と。
でも、知的障害があってこれからどこまで成長出来るのかも分からない息子と共に泣き笑いするのが私の本当の人生なんですよね。息子の全部を受け止め、真っ直ぐに愛せたらどんなに良いだろう。
人生を生き切るのは大変ですね。子どもが生まれてからの人生、まだ始まったばかりなのに、泣いて不安になってばかりです。
コメントありがとうございます。
息子さん、幼稚園の入園式だったんですね。お疲れ様でした。
会場に入れない・・・敏感なお子さんだと、よく有りますよね。
「さん さん さん」お手元に有りますか!
いいですよね。もっともっと皆に読んでほしい一冊です。
私のブログの、この感想文シリーズは
著者であるささきさんも読んでくださっている(と思う)ので、
きっと喜んでくださっているのではないでしょうか。
うちの息子の話や画像で喜んでいただけるなら(笑)
また、お立ち寄りくださいませ。
コメントありがとうございます。
3歳。まだまだ大変な時期ですよね。私は、大変でした。
あんたのところは今だって大変だろ!というツッコミも入りそうですが(笑)。
ウチは「片方だけでも健常だったら・・・」という夢(というか希望)も持ちましたが、
どっちかだけでもやっぱり、「私の人生を返して」って思いますよね。
うんうん、分かります~。
ただ、ツインズママさんのコメント「泣いて不安になってばかり」とはありますが、
後半数行からは、本来のあなたの持つ強さを、そこはかとなく感じます。
愚痴ったり、嘆いたりしながらも、共に「大変な人生を」「生き切り」ましょうよ。
コメント、ありがとうございます。心に染みて泣いてしまいました。同じような体験をされてきた方の言葉に勇気づけられます。
またブログ、読まさせて頂きます。
私なんぞの言葉で元気になってくださるなら、いくらでも書きまする。
o(^-^)o
また、いらしてください。