fc2ブログ

ジイジとバアバの願い

その昔、末妹がまだ小さかった頃はオネショがなかなか止まずに
母はとても悩んでいたことがありました。
末妹を病院に連れて行こうかと、真剣に心配していたほど。
その当時の、家族中で一番の心配事でした。

その頃、一緒に暮らしていた私の祖母が
「ばあちゃんが死ぬ時には、この子(末妹)のオネショもあの世に持って行ってあげる」と
よく言っていました。

私達家族はその言葉を祖母の冗談だと受け止めていたのですが、
実際に祖母が亡くなった日から、不思議なことに末妹のオネショはピタリと止まったのでした。



その懐かしい話を思い出させてくれたのが先日聞いた、実家の父と母の会話でした。

医師の余命宣告の一年を過ぎて、
体はとても辛い状態ながらも日々、なんとか生きてくれている父。

体調が良くない時には「もう肉体の衣を脱ぎ捨てたい・・・」という弱音も出ますが、
良くなったり、悪くなったりしながらも、まだ頑張ってくれています。
3月、7月、10月と、大きな危機が三回ありましたが、今回もクリアしてくれました。

そんな父が言うのです。

「俺が死ぬ時には一緒に、双子の障害をあの世に持って行ってやりたいんだけども、
やっぱり、ばーちゃんの時のオネショとは違って『障害』だしさぁ、
さすがに二人分もいっぺんに持って行くのは無理かなぁ?って思うんだ」

私は、そう言ってくれる父の気持ちがただただありがたくて、
鼻の奥がツンとなりながらも
「そうだねぇ・・・。さすがに『障害』だからねぇ、持って行くには重いんじゃない?(笑)」
と返します。

すると父と母は代わるがわるに、私にこう言うのです。

「だからね、お母さんと相談したんだけど、
双子の障害を、お父さんとお母さんの一人ずつで、あの世に持って行こうと思うんだ」

「そうそう!
お父さんが死ぬ時に一人分、私が死ぬ時にもう一人分。
そうやって、双子の『障害』を分担して、あの世に持って行こう!って、ね~」

そう言って、顔を見合わせてニッコリと笑う、父と母。
あぁ、今、思い出しても泣ける。
キーボードを打ちながらも、泣ける。


だって、そんなのはきっと無理でしょう。
父と母だって、本音ではきっと、そんなの無理だってことは分かってるはず。

でも、そう願わずには
このまま残して死ぬことも出来ないほど心配な、娘と孫のこと。
だからそれは、そう言わずには居られないという、焦れるような切なる親心。

ありがたくて、申し訳なくて、哀しくて、泣ける。

ありがたいのは、両親のその気持ち。
申し訳ないのは、いつまでも心配をかけてしまっていること。
哀しいのは、父母の願いはどうやら叶えられなさそうなこと。


障害なんて、この世に無かったら良いのに。



以下のいずれかのボタンを押して下さると、
私の更新のモチベーションがちょっぴりアップするかも知れません。(*^-^*)

いつも来て下さって、ありがとうございます。


にほんブログ村 子育てブログ 自閉症児育児へ
にほんブログ村


自閉症児育児 ブログランキングへ



 
スポンサーサイト



テーマ: 発達障害(自閉症、アスペルガー、LD、ADHD、発達遅滞) | ジャンル: 育児

自閉っ子の「心の支えグッズ」は色々 | Home | ご紹介いただきました

コメント

No title

うるうるきました。お父さんお母さんの願い、暖かいですね。

2017/10/31 (Tue) 20:50 | やっちん #mWt2sFS6 | URL | 編集

いつも読ませていただいています。
三歳の双子男児の母です。二人とも自閉+知的障害があります。

いつもは頷きながら読んでいるだけですが、今日の記事は本当に涙が止まらなくて思わず書き込んでしまいました。

これからも読ませてください。

2017/11/01 (Wed) 07:57 | #- | URL | 編集
Re: やっちんさん

> うるうるきました。お父さんお母さんの願い、暖かいですね。

父と母のその気持ちが、本当にありがたいです。
そんなこと考えてくれていたなんて、ねぇ。
本人達の前でも、ちょびっと泣いちゃった私です。

2017/11/01 (Wed) 16:58 |  hana #- | URL | 編集
Re: お名前無しさんへ

コメント、ありがとうございます。
双子男子の三歳! おまけに自閉ちゃん!!(>_<)
かわいいけど、毎日とっても大変ですよね。わかります。
お疲れ様です。

いつもこのブログ、読んでくださっているんですね。ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします。

2017/11/01 (Wed) 17:02 |  hana #- | URL | 編集

いつも拝見しています。
ご両親のお気持ち、本当にあたたかくて有難いですね。私も泣いてしまいました。
ご両親がご心配をするのは親だから仕方ないこと、あなたは「じゃあ、よろしくね!」と甘えていいのでは?
いつも頑張っていらっしゃるのだから、そうやって甘えることでご両親も安心なさるかもですよ!
優しいご両親に育てられたあなただからこそ、双子ちゃん達を愛情一杯に育てられるのですね。
あ〜、私反省です泣

2017/11/01 (Wed) 17:47 | ももた #- | URL | 編集
Re: ももたさん

コメントありがとうございます。
いつもこのブログを読んでくださっているのですね。ありがとうございます。

そうか!
親が子を心配するのは、親だから。仕方ない。
ももたさんからのコメントを読んだら
なんだか、私の肩の力が少し抜けたような気がしました。
ありがとうございます!

次、この話になったら両親には「よろしくね~!」って言ってみよう(笑)。

2017/11/02 (Thu) 08:51 |  hana #- | URL | 編集

お久しぶりです。
hanaさんのご両親の願いがとても切なくなりました。胸が苦しくなって泣いちゃいました(T_T)
私の両親は障害をもつ方のお世話をする施設で出会って結婚したのですが、まさか、自分の孫がそうなるとは…複雑だったと思います。
外出先に双子がいると、我が子とつい比べてしまいます。そしてただ、悲しくなります(>_<)障害がない世の中なら…と本当に思います。
自分もいずれはこどもより先に死ぬので…死にきれないほど心配です。順番なので仕方ないですが…(-_-;)こどもが困ることのないように、自分も後悔しないように、やれることを少しずつやっていくしかないですよね。

2017/11/18 (Sat) 19:23 | いずみ #D3v5D/TE | URL | 編集
いずみさんへ

おひさしぶりです。

病気や障害が無い世の中ならどんなに良いかと思いますよね。
でも、有る。
どれだけ辛かろうが、泣こうが喚こうが、いつの世も無くならない。
いやになっちゃう。

なんて私達ってちっぽけなんでしょうね。
だからこそ、目の前のやれることを少しずつ、
一生懸命やっていくことしか出来ないんですよね。

がんばれるときは、がんばろ o(^-^)o

2017/11/22 (Wed) 15:55 |  hana #- | URL | 編集

コメントの投稿


 管理者にだけ表示を許可する